道のり17

勝算、

先ずはみなぎる自信。奮い立たせていたはずです。するべきことは全部したんだから、後はやるだけ。下積みをしっかりしてきたからできることだと思います。

そして、福島区のポテンシャルの高さを当時からなんとなく感じてはったこと。環状線、東西線、阪神線が走っており、特に神戸方面への帰宅者のキーポイントになっていること。
梅田から歩けること。
病院が多いこと。
いかがわしいお店がないこと。

そして、今思えばそのわりにはビックリするほど家賃が安かったこと。

お店を練る段階で事細かに話し合いを持ち、店の形を明確に指し示してくれました。

いよいよ会社を退職し、一気に店作りに携わります。工事も手伝える範囲で手伝い、仕込みのだんどりや、食材の手配など、やらなあかんことは山盛りですが、どうしても仕込みだけは2〜3日前からしかすることはできません。
状態よく料理を提供するためです。

つまりオープン間際の2〜3日、昼間は工事を手伝い、工事が一段落すれば仕込みを始める。ダンボールで仮眠。
確か、オープンの前日に雑誌の取材があり、『こんなボロボロの雰囲気の身支度しかできずに取材の方に申し訳ないな』と思い反省をしたのを覚えています。
しかし突っ走り続けるのみでした。
オープンの初日まで細かい工事は続いていました。
ドタバタのまま迎えたオープン初日。
メニューの9割5分くらいはまだ作ったことがなく、オーダーが通る度に作りかたを聞きながらやっていました。無我夢中。
初日はもちろん中谷さんの友人たちが駆けつけてくれていたので粗相も暖かく見守ってくれました。
しかし2日目、、、

つづく 2015.07.14