道のり13
その頃の僕の1週間はひとしきり本職をこなした後、休みの日は気になる店のランチを食べて、昼過ぎから中谷さんの仕込みを手伝わせてもらう。
というルーティンが出来上がっていました。
みっちりマンツーマンで料理を教えてもらえるなんて授業料払わなあかんくらい有難いことでした。
聞きたい放題、見たい放題でお願いをすればどんな食材でも触らせてもらえた。
もちろん本職の仕事の現場でも負けず劣らずの尊敬するシェフがいたし良き同僚もおり、勉強させてもらっていたけど、一部に気を遣っていた。
少しでも早く一人前になりたい。
それが最優先事項であり、その頃の自分の生活そのものだった気がします。
もちろん息抜きもしていました。というのも、うまいもん食べてうまいもん飲むことが結果勉強になるという最高の仕事です。
そうこうしているうちにショッキングなニュースを目の当たりにします。
【中谷さん、そのバー辞めて焼き鳥屋するみたい】
Σ(゚д゚lll)なんでやっ
つづく
2015.02.07