道のり10

コテだめし期間も終わり、新人甘くみてやるキャンペーンも終わりをつげると本腰のはいった「鍛えたろうシーズン」の始まりです。
することなすことダメだし。
スピードも要求されるし、姿勢などメンタルも鍛えられました。
よくしばかれました。
顔面いかれることはありませんでしたが、4枝&胴体にはアザができるくらいでした(;´Д`A
まじ怖かったですT_T
しかしついて行けた。
この人は本気だ。
暴力には賛成できないが、僕を本気で一人前にしようとしてくれているのが伝わってきた。
手が出てしまうだけで、その料理に対する技術や知識は間違えではないと思えたし、それをできるようになりたいと強く思えた。
しかも鬼のように思える時でもちらほらと愛情が感じれました。
ある時、休憩中に僕が電話で不動産屋さんと少しもめることがありました。僕が借りた部屋の照明が不調なことでもめていたのですが、
シェフ「聡、電話かせ。、、、おいこら(ヤクザ風)まだ借りたてやぞ!どういうことやねん!!これでうちの子がロウソクでもつこてたらどないしてくれんのじゃ!!!とっとと直さんかい!!!!(リアルヤクザ風)、、、おぅ、、、わかったな、、、」
電話切ってから、
「大阪はこういうとこや」
と、ニコリ。
そんな感じの人でした。
不動産屋さんが職場まで飛んで来て、謝罪してサッと直してくれました。
母のとこにも連絡があり「旦那様からお叱りがあり、、これこれこうで申し訳ありませんでした」と言われて父に確認してもなんのことかよくわからなかったと言うていました。
そんなシェフは会社の中でもドンドンポジションを上げて、その二番手をしてはったかたに一番お世話になることになります。
料理ももちろん勉強させてもらいましたが、大きな組織ならではの人間摩擦も身に染みてくるようになります、、、

つづく 2014.11.14