道のり7

ドタバタとドギマギと大学生活の撤収作業。
休学届けを出したり、荷物をまとめてとりあえず友達の家に居候させてもらって最後の貧乏旅行へ。
約一ヶ月間でタイ、カンボジア、ベトナムを全部陸路で廻りました。
ほんと行っといてよかった。
あの東南アジアのエキゾチックでスリリングで、いろいろギリギリな感じ。忘れられません。陸路で国境を越える時の緊張とあやふやな感じとか、おもしろかったです。田舎町で自称マフィアの群れに囲まれたり。野犬に囲まれたり。高校からの無二の友と三人で有意義な旅ができました。
夏休みに行ったインドが初の海外で、どっぷり東南アジアにハマリました。
そもそも、その旅費を稼ぐためのアルバイトに思いの他ハマッてしまったわけですが、、、

帰ってきたのが関空だったし、高校の友達が大阪あちこちの大学に何人か来ていたのもあり、そのまま大阪で就職活動をすることにしました。
もともと東京か大阪ならいろいろ比較対象があっていいのではないかと思っていました。
友達の家を転々としながらとにかく街中を徘徊しました。
右も左も分からんし、お金も無いし、とにかく歩いて飲食店を眺めていきました。キタ、ミナミ、京橋、などなど、電車に乗る理由がないので歩いてみました。もちろんネットの情報なんかまだまだ手に入りにくい時だったし。
なぜか求人情報誌も頼らず、歩きました。
大阪飲食業界の知識も情報もツテも全く無かったので、生のモノしか受け入れることができなかったんだと思います。
僅かに手元にあるお金で空腹を凌ぎ、友達にいろいろお裾分けもしてもらえました。袋入りのラーメンが燃費がよいことに気づき、そればかり食べていました。
10日間くらい歩きに歩きまわり何軒か断られたりしながら、歩きながらいろいろ考えてある思いに至りました。

そもそもまだまだいい店を見分けられん

いや、いい店でもそうでない店でも根本的にはその人次第だろう

もちろんいい店で働けるのがベストだろうけど、環境に頼らず自分のペースで勉強できればいい

環境が自分を作ってはくれない、自分が環境を作るべきだ

いい店で働いた人が必ずいい店を作れるなら今ごろ世界中がいい店だらけ

とりあえずどこでもいいや

どこだろうが類は友を呼び、いつかいい「ヒキ」がくるはず

そのためにも自分のアンテナを敏感にしておくことが大事

という感じで、辿りついた目の前のカフェの募集のビラの連絡先に電話。後日面接に来いとのこと。聞くところによると三次面接まであり、そこそこは落とされるらしい。
よし、面接行こう。

つづく 2014.09.29